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北谷シベー物語 2023年7月16日(日)、国立劇場おきなわ小劇場(浦添市)

大伸座の『北谷シベー物語』を見てきた。故大宜見小太郎の作、32年ぶりの演目だそうだ。

差別や偏見がテーマになっているようで、今の世の中にも通じるような内容だった。全体に静かな演出でしみじみとした。バックで静かに流れた笛(澤井毎里子)と太鼓だけの「アメイジンググレイス」がとても効果的だった。前にもどこかで聴いたような気がするのだが思い違いか。ラスト近く歌三線の独唱もよかった。

役者さんはみな上手だった。ただ、少し声の小さい人がいたのが気になった。そば屋と村人、二役の上原崇弘はいい味を出していた。特に屋台を担ぐ形のそば屋(歌舞伎ではよく見る)が出てきたのは新鮮で目を見張ってしまった。

嘉数道彦や当銘由亮にはどうしてもギャグやアドリブを期待してしまうが台本通りに演じていたようだった。演技は安定していたが物足りなく感じた。

主人公の母役、真栄田文子が見られず残念だった。奥平由依は主人公の妹の他に、配役にない村人も演じていたが、これは少し分かりにくかった。

沖縄芝居は楽しい。毎週一回ぐらい見たい。



北谷シベー物語

日時:2023年7月16日(日) 【昼の部】11:30開演(10:45開場) 【夜の部】16:30開演(15:45開場) 会場:国立劇場おきなわ小劇場 (沖縄県浦添市勢理客四丁目14番1号) 演目: 【舞踊二題】 いちゅび小  城間やよい 谷茶前    知念亜希 奥平由依 【棒しばり】 留守中に酒を盗み飲みされぬよう主人は太郎と三良を縛りあげて出掛けますが、2人は不自由な体勢のまま知恵を絞って酒を飲みます。 飲めや歌えの真っ盛り中に主人が帰ってくると・・・。 同名の本土の狂言を下敷きとして、ユーモアたっぷりに仕立て直した傑作です。 戦前から上演されていましたが、大宜見小太郎が演出を加えて今日に伝承しています。 主人  宇座仁一 太良  金城真次 三良  上原崇弘 亀謝  髙宮城実人 【北谷シベー物語】大宜見小太郎 作 生まれながらに口元に傷(=シベー)があるジラーは貧しさゆえに石鹸2つを盗んでしまい刑務所に入るも出所後は真面目に働こうと改心し久米島で暮らしていた。 しかし村では刑務所帰りのジラー(北谷シベー)が島にきてから窃盗事件が後を絶たないと噂になり騒動となる。 差別や偏見といった現代の社会問題にも通ずる沖縄芝居となっており約30年ぶりの上演。 次良     玉城匠 妹チラー小  奥平由依 次良の母   真栄田文子 次良の叔父  髙宮城実人 仲村巡査   当銘由亮 店の番頭   新垣正弘 先生の奥さん 知念亜希 患者     宇座仁一 ムチ大工   金城真次 刑事     伊藝武士 山羊泥棒   伊禮門綾 そば屋    上原崇弘 村人     宇座仁一 伊禮門綾 上原崇弘 城間やよい 石川探偵    嘉数道彦

地謡     恩納裕 城間雄伍 澤井毎里子(笛)








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